ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)、元グリーン・ベレーでベトナム戦争の英雄。しかし、兵士に対して不当な仕打ちをした母国アメリカを捨て、今ではタイの山奥でひっそりと暮らしていた。そこに、コロラド州のキリスト教支援団の一行が、ミャンマーの軍事政権に弾圧されているカレン族の支援のためにやってくる。地雷が埋設され危険な陸路を避け、船で目的地へと行くために、ランボーに案内をしてほしいという。一度は断るものの、支援団のメンバーの一人、サラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)の懇願に心を動かされたランボーは船を出すのであった。しかし、予期せぬ事態が発生、現地の海賊に見つかってしまう。ランボーが海賊たちを倒し、なんとか逃げ切ることに成功するものの、支援団のメンバーは彼を非難。サラだけが彼にペンダントを渡して感謝の気持ちを見せ、支援団は目的地へと向かった。
それから数日後、ランボーのもとに支援団がミャンマー軍に拉致されたという知らせが届く。そして今度は、彼らを救出するための5人の傭兵を現地へ案内してほしいというのだ。その夜、ランボーはある決意を固め、ナイフを作り始める・・。
祖国アメリカを離れ、タイで世捨て人のような生活を送っていたランボー。厭世観に取り憑かれ、無気力な日々を過ごしていた彼が、再び銃を手に取り戦いに身を投じてゆく・・・。今度の敵は、ミャンマーの軍事政権(の一部隊)。とらわれの身となったボランティアを救う中で、軍人たちの極悪非道な行いに対し怒りを爆発させるランボーの、壮絶な戦いがスクリーンに炸裂します。とは言っても、彼がミャンマーに赴く理由というのが、ボランティアの中にちょっと気になる女性がいたから、だったりするのがちょっとアレですが(笑)。
シリーズ3作目よりはや20年。その間の技術の進歩がもたらした特殊効果とCGを駆使したアクションシーンでの人体破壊描写はすさまじく、音響効果とも相まって、まさに戦場に放り込まれてしまったような臨場感。また、ミャンマーの軍事政権の非道さを訴えようとするメッセージ性や、たまにボランティアとしてやってきて、やれ人殺しはいけないのなんのと現実を直視できていない呑気なアメリカ人たちに対するランボーのあきれる姿にも共感できるものがあります。
しかし、アクション映画としての見応えは十分であっても、どうもねえ、すっきりと「ああ、おもしろかった」とはいえないものが、どこかにあるんですよ。確かにミャンマーの軍事政権はアウン・サン・スーチー女史の軟禁などいろいろと非難されるべき点もあるとは思うけれど・・・。イラク戦争における、米軍の非難されるべき行動の数々が報道される現代において“アメリカ人であるランボー=善”みたいな単純な見方はやっぱり難しい・・・。今の世の中、勧善懲悪のアクション映画を素直に見ることは不可能なのかもしれないなあ。
映画のラスト、ランボーは母国アメリカの実家に帰ってきます。確かに、配給会社がサブタイトルに「最後の戦場」とつけたくなるのもわかる、「ついにランボーも本当の安息の地に帰ってきたのか・・・」って感じの終わり方ではあるんだけれど、何もかもがいやになってタイに引きこもったのに、一暴れしたらアメリカに帰ってくると言うのはどんな心境の変化なんでしょうかね。やっぱり戦うことで、心の平安を取り戻し、何かが吹っ切れたと言うことなのか。ちなみに、スタローンはさらなる続編を構想中で、今度の舞台はメキシコとか言ってるんだけれど、やっぱり、戦いの中でしか生きられないキャラクターなんだね、ランボーは。
ラスト、
公式サイト
http://rambo.gyao.jp/
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