今日は、タイ産アクションムービー「チョコレート・ファイター」を見てきました。
日本ヤクザと、ナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)率いる現地マフィアの抗争が激化するタイ。ヤクザの大物、マサシ(阿部寛)は、ナンバー8の愛人、ジン(“ソム”アマラー・シリポン)と恋に落ちる。マサシの身を案じたジンは彼に帰国することをすすめるが、そのときすでに、ジンはマサシの子を身ごもっていた。生まれた女の子はマサシの母国・日本にちなみゼン(禅)と名づけられる。自閉症をわずらいながらも、ジンに心からの愛情を注がれて美しく成長したゼン(ジージャー)は、一度アクション映画のビデオを見ただけで、その動きを習得できるという特殊能力があった。幼馴染のムン(タポン・ポップワンディー)とともに練習に励み、その技を披露しては小銭を稼ぐ日々を送るゼン。だが、そんな彼女に突然不幸が訪れる。最愛の母、ジンが白血病であることが判明したのだ。もちろん、ゼンにその高額な治療費を工面する当てなどない。そんな時、かつてジンがお金を貸していた人たちのリストを見つけたゼンは、ムンとともにその取立てに向かう。しかし、素直に金を返してくれるものなどなく、手荒く扱われたゼンはその身体能力を発揮、襲い掛かる敵をなぎ倒し、金を取り返してゆく・・・。
「マッハ!」や「トム・ヤム・クン」でタイのアクション映画の凄さと、トニー・ジャーという逸材の存在を我々の前に知らしめてくれた、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作。今回の主人公を演じるのは、ジージャーという名の25歳の女の子。正直、実年齢よりも幼く見えるし、その小柄で華奢な体つきを見ると、アクションなんかやったら即骨折、入院なんてことになるんじゃ・・・などと心配したくなってしまうのですが、さにあらず。驚異的な身体能力で、華麗なアクションの数々を披露してくれるのです。もともとテコンドーの有段者だったそうですが、さらに本作のために4年もかけて特訓しているというのだから、ものが違います。
ピンゲーオ監督のサディスティックともいえる演出の数々もすばらしい(笑)。製氷工場や精肉工場、果ては飲み屋街の壁伝いでのタイ・マフィアのボスとの戦いなど、よくぞ考えたものだと感心したくなる場面設定の数々が、小柄なジージャーのアクションをさらに引き立てています。そして、日本人としては忘れてはならないのが阿部寛の存在ですね。日本のドラマや映画ではなぜか2枚目半の役柄が多い彼ですが、本作では愛するもののために命を懸ける日本人ヤクザ、マサシをかっこよく演じており、新境地を開拓しているといってもいいのではないでしょうか。特に、濃厚なベッドシーンや、お知り丸出しの全裸の後姿など、日本国内の作品ではまず見ることができないであろう大胆な演技は阿部寛のファンなら必見といえるでしょう。
主人公はかわいいしアクションも見事、阿部寛の熱演も見逃せない、超・超・おすすめ、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい作品です。
プラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品
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