今日は、「ラスト・ブラッド」を見てきました。
1970年の日本、東京。米軍基地内の学校に一人の少女が転校してきた。セーラー服に三つ編み姿の彼女の名はサヤ(チョン・ジヒョン)。実は彼女、父親の敵であるオニゲン(小雪)を倒すべく、はるか昔から生き続けている謎めいた存在なのだった。女子生徒に化けたオニが同級生のアリス(アリソン・ミラー)を襲っていると知るや、日本刀でオニを一刀両断にするサヤ。こうしてアリスはサヤの過酷な戦いに巻き込まれてゆく・・・。
本作は、2000年に公開されたアニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を「グリーンデスティニー」などで知られるプロデューサー、ビル・コンが製作、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のクリス・ナオンがメガホンをとり実写映画化した作品。原作となったアニメ版は、押井守監督が若手育成のために開いた「押井塾」で出された企画を元に、「老人Z」などの北久保弘之監督が映像化したもので、約50分という短編。当時劇場公開されたものの、そんなに話題にもならなかった地味な作品でした。自分も劇場に行きましたが5人くらいしかいなかった覚えが・・・。しかし、一部コアなアニメファンなどの間ではそのクオリティが高く評価され、後に本作のファンであるクエンティン・タランティーノが「キル・ビル」のアニメパートに本作の制作を担当した「Production I.G」を起用したり、栗山千明が演じたゴーゴー夕張が本作の主人公、小夜からインスパイアされたりしたという話をご存知の方も多いでしょう。そうそう、2005年にはテレビ版も製作されています。
それから約10年たっての今回の実写版。主演のチョン・ジヒョンは韓国人、監督はフランス人、プロデューサーは中国人で、さらに小雪をはじめとする日本人とアメリカ人のキャスト&スタッフといった具合に、ひじょうに国際色豊かなスタッフが結集した、無国籍風B級ホラーチャンバラアクション(長い(笑))に仕上がっています。先にも書いたように、もともとが短編であるため、小雪演じるオニゲンなど、話を膨らませるために新たな設定がいろいろと加わり、さらにサヤに救われることとなるのが保険の先生から同級生のアメリカ人少女となるなど、見栄えに関していくつかの変更が行われています。物語の舞台も一応1970年の日本となってはいるものの、どこか浮世離れした感じで、いい意味で日本を感じさせない雰囲気が作品の内容とマッチしているように思えました。香港仕込のアクションも迫力があったし、主演のチョン・ジヒョンのお下げ髪にセーラー服姿の萌え度がなかなか高い(笑)のもうれしいポイント。でも彼女、27歳ってもうアラサーなんですね・・・。
ちょっと気になったのは特殊効果の出来。正体を現したヴァンパイアの動きがなんだかストップ・モーションorゴー・モーションみたいだったんですよね。低予算だからということもあるとは思うのですが、もう少しがんばってほしかった。まあわざとストップモーション風にするってこともあるとは思うけれど、本作の場合はそういう演出が似合うって感じではないと思うし・・・。なんだか原作のアニメ同様本作もあんまり話題になっていないようですが、ジャンルムービーが好きな方ならそこそこ楽しめる作品に仕上がっていると思います。
公式サイト
http://lastblood.asmik-ace.co.jp/
オリジナル版ブルーレイ、ノベライズ、日本版主題歌



