今日は、いよいよ公開された「ターミネーター4」を見てきました。
2018年。人類抹殺をもくろむコンピュータ・スカイネットが引き起こした核戦争“審判の日”から10年あまりの時が経った。生き残ったジョン・コナー(クリスチャン・ベール)は、妻のケイト(ブライス・ダラス・ハワード)らとともにレジスタンスに参加、仲間を率いて戦いに明け暮れていた。そんななか、彼は謎の男マーカス・ライト(サム・ワーシントン)と出会う。記憶を失くしていた彼は、体の半分が機械、半分が人間だった。マーカスが、自分を殺しに来たのではないかと疑うジョン。だがサムは、ジョンの存在など知らなかったという。一方、スカイネットもレジスタンスとの戦いに備え着々と軍備を拡張しつつあった。ジョンはマーカスとともに、捕われた人々の救出のために、スカイネットの心臓部への侵入を試みる・・・。
産みの親であるジェームズ・キャメロン監督が前作より降板、さらにターミネーター役のシュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事となり、映画への出演が困難となるなど、前途多難な船出となった本作ですが、ジョン・コナーにクリスチャン・ベール、謎の新キャラクターにサム・ワーシントンといったイメージを一新するキャストを迎えいよいよ公開の運びとなりました。
物語の舞台はついに審判の日を超え、未来へ突入。今までは作品の冒頭などで断片的に描かれてきたスカイネットと人類の戦いが本格的に映像化されています。旧式のターミネーターT-600やハンターキラー、人間たちを捕獲する巨大人型ロボット・ハーベスターやバイク型のモト・ターミネーターなど、なじみのものから新規にデザインされたものまでさまざまなメカが登場し、目を楽しませてくれると同時に、抵抗軍との壮絶なるバトルを展開。司令部が潜水艦を利用していたり、A-10サンダーボルトを所有していたりと、今まで想像していたのより、意外と人類の側も装備が充実しているのが印象的でした。しかし、これくらいの供えがなければ、機械軍との戦いなど到底不可能ということなのでしょう。
後に人類の救世主となるも、今はまだ一部隊を率いる隊長でしかないという設定の関係もあり、意外と活躍の場が多くないジョン・コナーに代わり、事実上主役といってもいい活躍を見せ、観客に強い印象を残すのが謎の男マーカス・ライト。脳と心臓以外は機械化された体を持つ彼の抱える秘密とはいったい何なのか。そして、人間と機械の間で自らの存在意義に苦悩するマーカスを通して、「人間とは何か」といった深遠なテーマにまで触れようとしていたのが以外でした。ノンクレジットではありますが、「007/慰めの報酬」「硫黄島からの手紙」のポール・ハギス、「ダークナイト」のジョナサン・ノーランといった、エンターテインメントとメッセージ性をバランスよく盛り込める脚本家が参加したことが影響しているのかもしれません。ちょっと押井守監督の「攻殻機動隊」や「イノセンス」を思い出しましたね。さらに忘れてはならないのが若き日のカイル・リースの存在。彼の運命を知っているジョンが、母親から聞かされ続けてきた父親とついに対面するシーンは、戦いの最中のほんの少しのことなのですが、「ついに未来と過去がつながったなあ」といった感じで、非常に感慨深いものがありました。
監督は「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのマックG。当初彼が監督に決まった際は、それまでの代表作が「チャーリーズ・エンジェル」のため、本作にふさわしいのか、ファンの間では疑問視する声もありました。しかし、ジェームズ・キャメロン監督と頻繁にディスカッションを重ねた上で本作に取り組み、荒廃した未来のビジュアル表現や戦闘シーンの迫力など、非常にいい仕事をしていると思います。また、「I'll be back」などのおなじみのセリフを誰が言うのかというシリーズのファンが楽しみにしているポイントもきっちり抑えてあるし、T2の主題歌で劇中曲でもあったガンズ・アンド・ローゼズの「You could be mine」をあるシーンで使うといった心憎い演出もあり。そして公開前から話題の、シュワルツェネッガーのデジタル出演もファンにはたまらないものがありますね。体はカナダ出身のボディビルダーで俳優のローランド・キッシンジャー、そこに過去のターミネーターの映像からシュワの顔を抜き出して合成しているそうですよ。ちなみに使った映像が1作目のものなので、シュワの顔が若いです(笑)。
さまざまな不安を跳ね除け、見事にシリーズの持つ終末的なイメージを映像化することに成功した作品。まだまだ明かされていない謎もあり、パート5の製作も予定されているということで、やはり見逃すことのできないエンターテインメントムービーであります。
公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/terminatorsalvation/
ノベライズほか関連書籍、TVゲーム(XBOX360版、PS3版)、サントラ、限定腕時計、フィギュアなど
ターミネーターシリーズDVD&ブルーレイ
この記事を気に入っていただけたら、1クリックお願いします。:



