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2009年06月23日

ハゲタカ

瀕死の日本企業を次々に買収しながらも、日本のマーケットに絶望し海外生活を送っていた鷲津(大森南朋)の元に、かつての盟友、芝野(柴田恭兵)がやってきた。大手自動車メーカー・アカマ自動車を中国系巨大ファンドの買収から救ってほしいというのだ。柴野の熱意にほだされ、久しぶりに日本へと帰ってくる鷲津。早速行動を開始するが、赤いハゲタカと呼ばれる劉一華(玉山鉄二)は巨大な資金源をバックに着々とアカマ買収をすすめて行く。

本作は、国際番組コンクール「イタリア賞」の受賞など、国際的にも高く評価されたNHKのTVドラマ「ハゲタカ」の劇場版。いよいよNHKもTVドラマの劇場版に乗り出したかといった感じですが、エンターテインメントであっても骨太な題材を選んでくるあたりがNHKらしいといえるでしょう。それにしてもNHK自身では派手な宣伝活動ができないだけに、ラジオのニッポン放送など、制作に参加したほかのメディアでの宣伝活動が目立つのが印象的です。

派遣労働者の現実、中国の経済発展、リーマン・ブラザースから始まる現実の金融危機の話題をたくみに取り入れたライブ感覚あふれる脚本が秀逸です。見ているうちに、いろいろな企業名や出来事がスクリーン上に登場するたびにあの出来事が元ネタだな、といろいろ想像するのも楽しみの一つになってきます。

そして、今回際立っているのが、玉山鉄二演じる中国系ファンドの手先、劉一華の存在。もう一人の鷲津とも言うべき彼が抱えるアカマ自動車や鷲津への愛憎相半ばする想い、残留孤児3世で、貧しい家庭で育ったという出自から来るコンプレックス(実はここにも謎があるのですが・・・)など、複雑な背景が彼のキャラクターを非常に魅力的にしており、玉山鉄二の熱演も光ります。やっぱり、映画は悪役が魅力的だと面白くなるものです。

残念なのは、テレビシリーズを見ていることが前提であるため、各キャラクターの説明が不足しており、一見さんにはちょっとわかりづらいところですね。しかし、これはテレビシリーズの映画化作品には必ずついて回ることなので致し方ない面もありますが。

手持ちカメラなどを多用した臨場感あふれる映像も迫力があり、特に、クライマックスで○○が襲われるシーンをワンカットで撮影しているところなどは目が釘付けになること請け合いです。お金という、誰もが決して無縁ではいられないものをめぐって右往左往する人間の哀しさ、そこから生み出される悲劇を描く良作。おすすめの一本です。

公式サイト
http://www.hagetaka-movie.jp/

原作、サントラ



TV版原作、ノベライズ、サントラ、DVD&Blu-ray



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posted by 支配人見習い1号 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 (ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 企業買収をめぐる壮絶なマネーゲームを描いたNHKのテレビドラマの 劇場版。テレビ版から数年後の日本で大手自動車メーカーの買収を仕掛ける 中国系巨大ファンドとハゲタカの異名を持つファンドマネージャー...
Weblog: だらだら無気力ブログ
Tracked: 2009-06-23 23:24
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