今日は、「ザ・スピリット」を見てきました
多くの犯罪者によって、その治安が脅かされているセントラル・シティ。だが、この町には、悪と戦う正義のヒーロー、スピリット(ガブリエル・マクト)がいた。今日もまた、この町でもっとも凶悪な犯罪者オクトパス(サミュエル・L・ジャクソン)と、その腹心シルケン・フロス(スカーレット・ヨハンソン)の陰謀を阻止すべく、スピリットは町を駆け抜ける・・・。
「シン・シティ」「300」などで知られるアメリカのコミック作家フランク・ミラーによる本格的監督デビュー作が本作「ザ・スピリット」です。 「シン・シティ」が映画化される際、ロバート・ロドリゲス監督から共同監督を依頼され、監督業にはまってしまったようで、今回、ウィル・アイズナー原作のアメコミを実写映画化した次第。そう、アメコミはアメコミでも、自分の作品じゃないんですね。もともと原作は1940年に発表と非常に古く、いくらアメコミの映画化作品が人気があるからといって、何でも実写化すればいいというものではないと思うんですけど・・・。
今回も、「シン・シティ」同様、実写で撮影するのはほぼ人間のみ、あとはすべてCGで映像を加工して作り出すという手法を採用。コントラストの強いモノクロに、所々指し色として赤が使われているという映像は、独特の美しさがあります。映画には徹底的にリアルにこだわり、すべて本物を撮影しようというタイプの人もいますが(現在公開中「剣岳 点の記」の木村大作監督とか)、それとは対極にある徹底的に加工された人工美、といったものがあり、漫画の映画化作品などには確かによくあいますね。
主役のスピリットがとにかく地味です。見た目も、スーツにフェドーラ帽、アイマスクというなんのひねりもない姿だし、一応不死身ではあるものの、見た目にわかりやすい特殊能力があるわけでもありません。おまけに、事件現場に赴くのにビルの屋上や電線の上を走って移動、さらにトラックの荷台の上に飛び乗ったりと、まるで忍者ハットリくんのようです(笑)。さらに地味な印象を加速させているのが演じている俳優ガブリエル・マクト。この人、オーウェン・ウィルソン主演のアクション映画「エネミー・ライン」で敵に殺されてしまう主人公の相棒とか、「9デイズ」でアンソニー・ホプキンス演じるエージェントの部下の役とか、とにかく地味な役ばかり演じ続けてきた人なんですが、主役を演じてもやっぱり印象が薄いです。
そんな主人公に反比例して、目立ちまくっているのが悪役を演じるサミュエル・L・ジャクソンとスカーレット・ヨハンソンの二人。インチキっぽい日本風のセットでこれまたインチキくさい侍風のコスプレをしてみたり(笑)、とにかくやりたい放題です。個人的には、ナチの軍服風コスプレをしたときのスカーレットヨハンソンに萌えました(笑)。と思ったら、そのときの格好がフィギュア化されているんですね。みんな考えることは同じということでしょうか(笑)。それにしても、まったく持って仕事を選んでませんね、この二人(笑)。ほかにも、エヴァ・メンデスなどの肉食系女優がいいところを全部持っていくのが本作の特徴です。
アメリカでもあまりメジャーとはいえない作品なのに、日本人ではなおさら作品の世界にはまるのは難しいよなあ、というのが正直なところ。今週いっぱいで公開終了になりそうなので、無理に劇場に行かずとも、まあDVDが出たときにでも見ればいいかなと。
公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thespirit/
サントラ
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