なお、核心には触れないようにしていますが、それでも若干ネタバレ的な部分もありますのでお読みになる方はご注意ください。
本作も1部、2部同様、1時間40分というどちらかといえば短めと思える上映時間にまとめるため、TV版のエピソードを大胆にカット。富野監督が当初サブタイトルを「三つ巴」にするつもりだったというだけあって、宇宙でのエゥーゴ、ティターンズ、ネオ・ジオンの三つどもえの戦いにTV版以上に焦点を当てて描いています。
とにかく戦闘につぐ戦闘の連続といった感じで、結末に向けてスピードがぐんぐん加速していくのはなかなかいい感じですし、やはり物語が濃密になった感じはしますね。
それにしても、フォウやロザミアの再登場がカットされるのはなんとなく予期していましたが、シャアのダカールでの演説までなくなったのはびっくり。あそこはTV版では結構重要なシーンだったと思うのですが・・・。ファンと違って、監督自身はシャアに対してあんまり思い入れがないんですかね、やっぱり。
しかし、基本的なストーリーの流れは同じなので、登場人物たちもTV版で死んでしまう人たちはやっぱり死んでしまいます。ただテンポが良い分、一人一人の死をさらっと流してしまっているように感じてしまうんですよね、そんなことにかまっていられないというか。特にジェリドなんて、バイアランやバウンドドッグなど、新型を次々乗り換えてくるわりにはやっぱりヘタレキャラのまんま(笑)。いや、ある意味TV版以上にヘタレ度が増したといってもいいかもしれない(笑)。
そうそう、ひとつ気になったことといえば、サラ・ザビアロフの声。第2部では女優の池脇千鶴だったのに、本作ではまた別の声優(島村香織)になっていたのですが、いったい何があったのでしょうかね?クライマックスに向けてのサラを池脇千鶴がどう演じるのか興味をもっていたのでこの変更はちょっと残念。
それからミネバの声は、TV版では大人の声優が担当していたわけですが、今回はどうも子役を使っているようで、しゃべり方がたどたどしいのが「大人にいいように使われている何も知らない子供」といった雰囲気が出ていてなかなか良かったように思います。
さてみんなが気になっていた「誰も知らないラスト」ですが、TV版の結末とは確かにまったく違います。しかし「えっ、そんな結末なのか」と思うような劇的なものというわけでもなく、「ほほえましい結末」とでもいいましょうか。くすくす笑ってるお客さんももいたしね。ちなみに、ガンダムのファンをやってきた人なら「おおっ」と思うようなサービスシーンがある(「あっ、彼らが・・・」って思いますよ)のでまだ見てない方はお楽しみに。そうそう、ZZガンダムへのつながりを気にしている人もいるかもしれませんが、確かにあれではつながらないなあ。でも、先にも書いたように劇的に違う結末でもないので、ZZを否定するものでもないと思います。あの結末からつながるZZをあれこれ想像して楽しむのもいいんじゃないでしょうか。
さて、とうとう完結編になりました。もちろん「完全新作で見たかったなあ」とか、ダラダラ長くしたくないというのはわかるけど、ただでさえ登場人物が多い作品なのに、一本あたり1時間30分から1時間40分くらいというのは逆に短すぎじゃないのか?とか、やはりTV版を見ていない人にはわかりづらいかもなど、いろいろいいたいことは確かにあります。しかし、なんだかんだ言っても、20年も前の作品を3部作の劇場版にするなんてガンダム以外じゃありえない企画であるのもまた確か。Zの面白さを再確認する良い機会になったと自分は思います。ファンなら絶対に見逃すわけにはいかない作品です。
公式サイト
http://www.z-gundam.net/
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いよいよ8月25日にDVDが発売されます。実は今回DVD化されるにあたり、TVシリーズの映像を使っていたシーンの一部差し替えや、再撮影などの追加作業が行われ、より映像の品質が高められているそうです。どこがどう変わったのかぜひご自分の目で確かめてみてください。
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