記事検索
 

2010年04月02日

ハート・ロッカー

今日は、本年度アカデミー賞作品賞、監督賞他、主要6部門を受賞した問答無用の話題作『ハート・ロッカー』についてです。

2004年、夏。イラク、バグダッドの郊外。爆発物処理班に従事する特殊部隊EODに、殉職した前任者に変わり新たにウィリアム・ジェームズ2等軍曹(ジェームズ・レナー)が新リーダーとして着任してきた。しかし、ジェームズは爆弾処理の最中であるにも関わらず平気で防護服を脱ぎ捨てたり、無線連絡を無視したりと普通では考えられない命知らずな行動をとる。仲間のサンボーン(アンソニー・マッキー)とエルドリッヂ(ブライアン・ジェラティ)は彼のそんな態度に不安を募らせていく。ジェームズはただ向こう見ずなだけの男なのか、それとも自らに絶対の自信を持つプロフェッショナルなのか・・・。男たちの胸中をよそに、今日もまた、新たな爆弾処理の任務が課せられる。

太陽がギラギラと、容赦なく照りつける灼熱のイラクの大地。ほんのちょっとしたミスが文字通り命取りとなる、爆弾処理に従事する兵士たち。どこかに隠れ、こちらをじっと見つめているのかもしれないテロリストの目・・・。爆弾処理班の過酷な日常が緊張感たっぷりに描かれ、ほんとにもう鑑賞中は手に汗握りっぱなしでした。はっきりと目に見える敵を相手にするのとは訳が違う極限の状態へ、われわれ観客も冒頭から引きずり込まれてしまいます。

しかし、そんな死と隣り合わせの極限状態だからこそ生を実感することができる。そして、そんな極限状態を自ら欲する人間がいてもおかしくはないという恐ろしい現実が主人公のジェームズ2等軍曹を通して描かれていて、ラストシーン、ジェームズの次の任期を見たとき、映画の冒頭に出てくる“War is drag(戦争は麻薬だ)”の言葉がグワーンと頭の中で響きわたります。

男性監督が作る作品以上に骨太で、男気に溢れる映画を作り続けてきたキャスリン・ビグロー監督にとってもまさに集大成とでも言うべき作品であり、アカデミー賞主要6部門受賞も納得の見ごたえ。スクリーンで見ないと絶対損する作品です。

満足度:★★★★★(5★満点)

公式サイト
http://hurtlocker.jp/

キャスリン・ビグロー監督作品



この記事を気に入っていただけたら、1クリックお願いします。:blogranking

posted by 支配人見習い1号 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 (ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

ハート・ロッカー
Excerpt: 「K-19」のキャスリン・ビグロー監督が、死の危険がいつも伴うイラク駐留の 爆発物処理班のアメリカ兵達の姿を描いた戦争アクション。 爆弾テロの脅威が続くイラクのバグダッドを舞台に、殉職した爆発処理..
Weblog: だらだら無気力ブログ
Tracked: 2010-04-04 23:51

ハート・ロッカー、どこまでアメリカは不幸なのか
Excerpt: アカデミー作品賞のハート・ロッカーは、爆弾処理という今まであまり描かれていない事を題材にしたとこが新鮮だが、アメリカからの一方的な描き方に終始している。この作品にはイラクの人たちの受けた苦痛が何も描か..
Weblog: オヤジの映画の見方
Tracked: 2010-04-13 14:21
タグクラウド