今日は、『パラノーマル・アクティビティ』のプロデューサーと『ソウ』の作り手がタッグを組んだホラー映画『インシディアス』についてです。ちょっとネタバレがありますので未見の方はご注意ください。
3人の子供を連れて新居に引っ越してきたルネ(ローズ・バーン)と夫のジョシュ(パトリック・ウィルソン)。ところが、引っ越して間もなく、おかしな現象が起こり始める。屋根裏から聞こえる不審な音、いつの間にか物の配置が変わる、赤ちゃん用のモニターから聞こえる謎の声。そんな時、小学生の息子ダルトン(タイ・シンプキンス)が梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまう。一家はすぐにこの家から引っ越すが、既に目に見えない“何か”がジョシュたち家族を狙っていた……。ダルトンの昏睡状態は原因不明で、医者もお手上げ状態。霊媒師や牧師まで呼び出し、ルネとジョシュはあらゆる手を尽くしてみるが、状況は悪化の途を辿るばかり。だがその間にも“何か”は着実に彼ら一家に近づきつつあった……。
制作費が1万5千ドル(約120万円)という超低予算ながら全世界で約1億9千万ドル(約150億円)もの大ヒットを記録したモキュメンタリー・ホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリ。謎解きミステリーのテイストと、目を背けたくなる過激なスプラッター描写で人気シリーズとなった『ソウ』のジェームズ・ワンとリー・ワネル。ハリウッドのホラー映画界に新たな風を吹き込んだ二組のクリエイターがタッグを組んで放つオカルトホラー映画が本作です。
映画の前半は『パラノーマル〜』を彷彿とさせるモキュメンタリー風の演出。ちらっと人影のようなものがよぎったり、目には見えない何かの気配を感じさせながら、主人公一家に近づく得体のしれない恐怖をじっくり描き出します。
後半は一転、『ソウ』のクリエイターのテイストが前面に出てきます。幽霊たちの戯画化されたような動きやメイク、悪魔の造形などにグラン・ギニョール風の味付けが感じられ、『ソウ』に登場した数々の拷問器具や、『デッド・サイレンス』に登場した不気味な人形たちに通じるものがありますね。
『ソウ』の拷問シーンのようなショッキングな描写があるわけでもなく、ホラー映画好きの人にはやや物足りないかもしれません。その分、初めて劇場でホラー映画を見る人には丁度よい作品ではないかなと思いますよ。
満足度:★★★☆☆(5★満点)
モキュメンタリー - Wikipedia
グラン・ギニョール - Wikipedia
公式サイト
http://www.insidious.jp
『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ
『ソウ』シリーズ


