今日は『探偵はBARにいる』についてです。
札幌・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くした探偵(大泉洋)は、いつものように行きつけのBAR、“ケラーオオハタ”で相棒兼運転手の高田(松田龍平)と酒を飲み、オセロに興じていた。そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女から依頼の電話がかかってくる。それは「ミナミという弁護士に、去年の2月5日、カトウはどこにいたか?」とだけ聞いて欲しいという奇妙なものだった。
ヤバイ匂いを感じ通つつも、その依頼を引き受ける探偵。だがその直後に拉致され、雪に埋められた挙げ句、半殺しの目に遭ってしまう。腹の虫が収まらない探偵は、依頼とは関係なく自力で報復することを決意。情報収集に乗り出すときな臭い人間関係が次々に浮かび上がってきた。
そんな中、飲み仲間の記者・松尾(田口トモロヲ)に連れていかれた高級クラブで、超美人ママ・沙織(小雪)に出会い一目惚れしてしまう探偵。沙織は未亡人であり、歳の離れた夫で霧島グループ社長の霧島(西田敏行)は一年前に拉致されそうになった女性を助けようとし、殺されていたのだった。
一方キョウコからの奇妙な依頼は続く。キョウコの正体を知りたい探偵は、偶然手に入れた調査資料の中から“近藤京子”の名前を見つける。京子は、一年前に起こった飲食店ビル放火事件の犠牲者だったのだ…。
近藤京子の名を騙り、探偵に依頼をしてきた女は一体何者なのか、そして、その目的は何なのか?バラバラだった事件のピースがひとつになっていくとき、事件の悲しい全貌が浮かび上がってくる…。
北海道在住の作家、東直己の人気作品「ススキノ探偵シリーズ」の2作目である「バーにかかってきた電話」を、北海道出身のタレント大泉洋を主演に迎えて実写化したのが本作。原作に惚れ込み映画化を企画したプロデューサーも北海道出身という、北海道尽くしな作品です。
今の邦画ではなかなか見ることのできないハードボイルドな世界観がいいですね。また、大泉洋が主演ということで、ハードボイルドな中にもコミカルな味わいがあるのもいい。相棒役の松田龍平の飄々とした雰囲気も大泉洋と相性がよいと思いました。高級クラブのママ役の小雪もイメージにぴったりだし、いつもゲップをしている不気味なヤクザを演じた高嶋政伸のキレっぷりもみものです。
謎解きの面白さとアクション、そして切なく悲しい真実という大人のためのエンターテインメントにふさわしい要素がきっちり詰まった良作だと思います。早くも続編の製作も決定したということで、ススキノ探偵シリーズのこれからの展開に大いに期待したいですね。
満足度:★★★☆☆と半分(5★満点)
公式サイト
http://www.tantei-bar.com/
原作、サントラ、関連書籍
ススキノ探偵シリーズ
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