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2011年12月19日

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

今日は『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』についてです。

海上で忽然と消えたと言われる伝説のユニコーン号。その謎解きに挑む、記者タンタン(ジェイミー・ベル)と相棒のスノーウィ。果たして、秘密の財宝の行方は──?

海賊レッド・ラッカムに襲撃されて、海上から消えた伝説の軍艦ユニコーン号の模型を手に入れた日から、タンタンは謎の男に追いかけられる。その男はユニコーン号の最後の船長フランシス・ド・アドック卿の城を買い取り、タンタンと同じ模型を持っていた。

ユニコーン号は歴史を変える程の力を秘める財宝を載せていると噂されたが、アドック卿は「アドックの真の血を引く者だけが秘密を知る」と言い残してこの世を去る。模型のマストに隠されていた羊皮紙を発見したタンタンは、謎の男に拉致され、貨物船の船室に閉じ込められてしまう。
スノーウィの助けで船室を抜け出したタンタンは、この船の船長がアドック卿の子孫だと知る。だが、船長は代々伝わるユニコーン号の秘密を、酒に溺れて忘れてしまっていた。

アドック卿には3人の息子がいたというハドック船長(アンディ・サーキス)の言葉に、閃くタンタン。巻き物には「3兄弟よ集え、3ユニコーン、白日に大海原を進みて知る」と記されていた。3つの巻き物が揃えば、財宝のありかがわかるはずだった…。
タンタンと力を合わせて、次々と襲いかかる危機と戦ううちに、いつしか自信と誇りを取り戻していくハドック。固い友情で結ばれ始めた彼らを待っていたのは、ユニコーン号と謎の男の恐るべき秘密だった──。


ハリウッドを代表するヒットメーカー、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作は、ベルギーの漫画家エルジェによって書かれた世界中で愛される人気キャラクター、タンタンの3DCGアニメ作品。その昔、『レイダース/失われたアーク』のプロモーションでヨーロッパを回った際、至る所で『タンタン』に似ていると指摘され、初めてヨーロッパでタンタンが大人気であることを知り、自身もすぐにファンとなったそうです。また、エルジャの方もスピルバーグのファンとなったこともあり、すぐにも映画化に向けて企画が進められたのですが、脚本執筆が難航し、結局頓挫。紆余曲折を経て、当初の企画から27年経ってようやく念願かなったのが本作なんですね。

本作の特徴はなんといってもスピルバーグ監督初の3DCGアニメであるということでしょう。実際の俳優の動きを取り込んで作られた映像は、ピクサーなどの作品とは違うリアルなテイストが特徴で、タンタンの世界を美しく映像化しています。

また、CGであるがゆえに演じる俳優のイメージに引きずられることなく、各キャラクター達に感情移入できるのもポイントで、悪に立ち向かうタンタンの勇気や、タンタンの忠実な相棒としてかわいらしく活躍するスノーウィー、酔っぱらいのハドック船長のトホホぶりなどが見ていて非常に楽しものがあります。

さらに、中東の国っぽい所(名前あったっけ?)で繰り広げるチェイスシーンや、クライマックスでのクレーンを使った戦いなど、さすがにハリウッドでも実写で作るのは難しいだろうというダイナミックなアクションシーンを構築できるのもCGの利点といえますね。

難点としては、やはりまだまだリアル志向のCGアニメは発展段階だなあ、というところでしょうか。かつてロバート・ゼメキス監督が『ポーラー・エクスプレス』や『ベオウルフ/呪われし勇者』『Disney’sクリスマスキャロル』などでリアル志向のCGアニメの技術を追求していた時があり、その頃に比べれば格段に進歩を遂げた部分もあると思うのですが、それでもやはり違和感を感じてしまいますね。また、全編アクションの釣瓶落としと言っても過言ではないくらい山場の連続なのも気になります。もう少し、物語に緩急をつけても良いのではないかなと感じました。

いくつか気になる点もあるとはいえ、やはりスピルバーグ監督作品だけに、見所満載のエンターテインメント映画として見逃せない一本であることは間違いありません。アニメということで、親子で見に行くにも最適の作品だと思います。ちなみに、アメリカではタンタンの知名度が低いということもあり、本作はヨーロッパ、日本、アメリカ(2012年12月23日公開)という、スピルバーグ監督作品としては異例の公開順となっています。ヨーロッパでは非常に高い評価をされていますが、はたしてアメリカでの評判がどのようなものになるのかもちょっと興味深いところ。

なお、本作は3部作として企画されており、第2弾は2013から14年に公開が予定されています。その際にはスピルバーグ監督はプロデュースを担当し、本作でプロデュースを担当したピーター・ジャクソン監督(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『キングコング(2005)』)がメガホンをとる予定となっています。

余談ですが、字幕版を見る方へ。本作はアメリカで映像化しているということもあり、登場人物の名前の呼び方がアメリカでの呼び方となっています。しかし、字幕ではオリジナルの呼び方に合わせて訳されているため、少々違和感を感じることがあるんです。例えば字幕ではタンタンとなっているのに、セリフでは明らかにティンティンと発音していたりするんですね。とくに、双子でもないのに見た目がそっくりなデュポンとデュボンの刑事コンビなんて、セリフではトムソンとトンプソンっていってますからね。ちょっとした事ですが、覚えておくといいと思います。

満足度:★★★☆☆と半分(5★満点)

公式サイト
http://tintin-movie.jp/

DVD&Blu-ray、2012年4月16日発売

サントラ&テーマ曲(シングル)

タンタン原作シリーズ、関連書籍、ノベライズ版


スティーヴン・スピルバーグ監督作品

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posted by 支配人見習い1号 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 (タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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