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2013年09月01日

ワールド・ウォーZ

今日は『ワールド・ウォーZ』についてです。

作家マックス・ブルックスの同名小説を、製作・主演ブラッド・ピット、監督マーク・フォースター(『チョコレート』『007/慰めの報酬』)で映像化。ちなみに、マックス・ブルックスはコメディ俳優・監督のメル・ブルックス(『ヤング・フランケンシュタイン』『スペースボール』)の息子さんです。原作は、ゾンビウィルスの感染拡大が約10年続いた後、何とか鎮静化を図ってからさらに10年が過ぎた時代が舞台。ある国連職員が、世界中を飛び回り、地獄のような時代を生き抜いた人々50人以上にインタビューした内容をまとめたものという設定になっています。そのため、映画化にあたっては脚本執筆に相当苦労したようですね。

ゾンビ映画といえば、その大半は低予算で製作されるのが一般的。そのため、舞台は非常に限定的で、ある建物の中だけとか、広くてもせいぜい小さな田舎町くらいなんてことが多いものなんですが、本作の場合は正反対。人間をゾンビ化させるウィルスの発生源や治療法を突き止めるべく、ブラピが世界中を飛び回ります。これまでのゾンビ映画でも、設定的には世界中でゾンビが発生しているということになってはいたんですが、それをはっきりと映像で見せることはあまりなかったので結構新鮮。さすが製作費が約200億円といわれるだけにスケールが違います。

そして、鑑賞された方であれば誰もが感じたと思うんですが、ゾンビの走るスピードが速いのが印象的でしたね。ただ、足が速いだけであれば、『28日後…』『ドーン・オブ・ザ・デッド』など、最近のゾンビ映画では結構ありがちといえばありがち。本作のゾンビの場合、大量に、まるで津波の如くドドドドッという感じで押し寄せてくるというのが斬新です。

もちろん、ゾンビ映画らしい批評性もきちんと備わっているのもよかった。例えば、ゾンビウィルスによる感染拡大をスペイン風邪に例えるシーンがありますが、確かに近年でもSARSや、今のところ人間には感染しないものの、鳥インフルエンザの問題などがあったことを考えれば、本作で描かれるような未知のウィルスの感染拡大というのは決して絵空事ではないんですよね(人間がゾンビ化するようなものかどうかは別ですけど(笑))。われわれが生きるこの社会が如何に脆弱であるかということを考えさえられます。

ただ、残念なのは、バイオレンスシーンがまったくといっていいほどないこと。ゾンビ映画なんだから、ゾンビが人間の内臓を引きずり出して食らうようなシーンの一つや二つはやっぱりほしいですね。確かに製作費が200億円もかかっているわけですから(かなり撮りなおしをして、高騰した結果らしいけど)、観客動員数を伸ばすためにはレーティングを下げる必要があるわけで、仕方がないというのはわかるんですけどねえ。ちなみに、日本での宣伝に当たっては一切ゾンビという言葉は使っちゃいけないらしいですね。まあ確かに、ゾンビ映画ということになると女性客は来ないだろうからなあ。理解はできるが、釈然としないものを感じるな。なお本作、世界で500億近い興行収入を稼ぎ出してブラピ主演映画史上最大のヒットとなっており、早速続編の企画が立ち上げられそう。ゾンビ映画としては物足りなさも感じつつ、入門編としてはこれくらいでちょうどいいのかなと思います。

公式サイト
http://www.worldwarz.jp/

原作(文庫版上下、kindle版上下)

サントラ

MUSEによるオープニングテーマ『isolated sysytem』(iTunes版)と、この曲を収録したアルバム

The 2nd Law - Isolated System - The 2nd Law

マーク・フォースター監督作品

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posted by 支配人見習い1号 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 (ワ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: soramove
Tracked: 2013-09-03 06:58
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