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2014年02月23日

オンリー・ゴッド

今日は『オンリー・ゴッド』についてです。

ハリウッドのカースタントマンとして働きながら、裏では犯罪者を逃がす運び屋稼業をしている孤独な男の復讐劇を描いた『ドライヴ』でタッグを組んだニコラス・ウィンディング・レフン監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組んで放つバイオレンスドラマ。

タイのバンコクでボクシングクラブを経営するビリー(ライアン・ゴズリング)。ある日、彼の兄が何者かに惨殺された。息子を溺愛する母クリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)はアメリカからやって来ると、ビリーに復讐を命じる。だが、彼の前には元警官だという謎の男チャン(ヴィタヤ・パンスリンガム)が立ちはだかり、想像を絶する日々が幕を開けるのだった…。

物語は先にも書いたように非常にシンプル。その分、発展途上にあるタイの熱気や、真っ赤やピンクなど、色使いの派手なライティングなど、過剰とも言える映像のギラツキ具合が目に突き刺さるかのようです。もちろん復讐劇の中身もまた過剰なバイオレンスに彩られ、見ていてこちらの肉体まで痛くなって来るような内容。

ビリーの前に立ちはだかる元警官のチャンの圧倒的な存在感も尋常ではありません。全身をほぼ黒でコーディネートし、無表情で水面を滑るように音もなく移動するその姿は異様であり、刀で悪人をバッサリ切り捨てていくさまは、怒りの鉄槌を下すためにこの地上に姿を表した神のよう。というより、ズバリ神に見立てているのでしょう。罪を犯したものには、死という罰を問答無用で与えるその姿に戦慄すること間違いなしです。演じるヴィタヤという小柄なタイの俳優さんは、日本だと近所にいそうな感じさえする普通のおじさんにしか見えないんですけどね(笑)。日本の劇場では、「あっ、うちの近所にこのおっさん住んでる!」とか思ってる人が絶対いそうだもん。個人的には、オール阪神・巨人ノ阪神さんにちょっと似てる気もするんですけど(笑)。まあ、とにかく、主人公を演じたライアン・ゴズリングは完全にヴィタヤの引き立て役になっちゃってますよ。

過剰なバイオレンスや、さらにはアジア人の小柄なおっさんを神に見立てたかのような設定もあってか、欧米では賛否両論。2013年度のワースト映画の一本に選んでいる評論家も少なくない作品なのですが、私個人は、ヴィタヤという俳優の存在感にやられてしまい、見てから数日たった今でもふとした瞬間彼の姿が頭の中に浮かぶようになってしまうくらいで、非常に楽しめました。ライアンも言うように、好き嫌いの別れる作品ではありますが、是非劇場でご覧頂き、このインパクトを味わっていただきたいと思います。

公式サイト
http://onlygod-movie.com/

ポスター、サントラ(CD版、MP3版)



ニコラス・ウィンディング・レフン監督作品

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posted by 支配人見習い1号 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 (ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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