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2014年04月08日

ロボコップ(2014)

今日は『ロボコップ(2014)』についてです。

近未来のデトロイトを舞台に、捜査中に重症を負った刑事が体を改造されてロボットとして復活、犯罪者たちと戦うSFアクション『ロボコップ』。オランダ出身のポール・ヴァーホーベン監督の出世作としても名高い本作が再起動されました。

再起動された今回の舞台は、すでにロボットがある程度普及した社会。しかし、アメリカ国内ではロボットの使用を禁ずる法律が施行されており、中東など、米軍が進出している地域のみで使用されている、ということになっていて、対テロ戦争以後のアメリカ社会を反映した設定がうまいですね。

また、随所にサミュエル・L・ジャクソン演じるパトリック・ノヴァクというテレビ司会者の番組が挟まれるのですが、この男、一見紳士的な語り口ながら、実は超の付くタカ派。ロボコップの活躍でロボット禁止法が廃止されそうになっていたのに、結局それがダメになると口汚く罵り始めるのが笑えます。これも、対テロ戦争中のFOXニュースなどといったタカ派のテレビ局を象徴したキャラクターとなっていて、絶妙だと思いました。ちなみに、我に返ったパトリックが視聴者に挨拶するシーンで映画は終わるのですが、そこで流れるのがclashの『I fought the law(俺は法律と戦った)』というのも皮肉が効いてます。そういえば、ロボコップを作るマイケル・キートン演ずるオムニ社のレイモンド社長が普段はラフな格好をしており、明らかに、スティーブ・ジョブズをモデルにしてるのも今っぽい。

主役のロボコップも現代的にバージョンアップ。オリジナル版がいかにもロボットっていう重々しさを感じさせるデザインなのに比べると、今回は細身で、人間がプロテクターを着込んだような印象があります。しかも今回は、専用のバイクに乗って移動するので、見た目はモロ仮面ライダーっぽいのが面白い。また、はじめはオリジナル版を彷彿させる銀色だったのに、途中から黒に変更されるというのもニヤリとさせられます。更に、今回は、自分が何者であるか記憶を持ったままという設定で、家族との絆が強調されているのも印象に残りました。

気になったのは、ロボコップを作るのがオムニ社の中国にある工場だということ。安価な量産品じゃあるまいし、最先端テクノロジーの塊であるロボットをたった一体作るためになぜわざわざ中国へ?という疑問が湧いてきてしまいました。もちろんこれは、今やハリウッドにとって重要な市場である中国を意識したものなのだ、ということは分かってますが、正直無理があるでしょ、この設定。

監督はブラジル出身のジョゼ・パジーリャ。貧しい環境で育った若者がバスジャック事件を起こした実話を題材としたドキュメンタリー『バス174』が国内外で高く評価され、ブラジル警察の特殊部隊BOPE(ボッペ)の活躍を描いた『エリート・スクワッド』がベルリン国際映画祭金熊賞を受賞するなど、その手腕が高く評価されており、今回の抜擢となりました。考えて見れば、オリジナル版のヴァーホーベンもオランダ出身であり、外国人の監督がアクション映画を通してアメリカ社会を風刺するという、『ロボコップ』の裏テーマにピッタリの人選だったといえるでしょう。ただ本人は、なかなか自分のアイデアが採用されず、人生で最悪の経験だったとも語ってるそうで、やっぱりハリウッドでの仕事はプロデューサーらがあれこれ口を出しすぎて、面倒くさいんだろうなあとも思いました。

数年前にリメイク企画を聞いた時には、ネタ不足のハリウッドでよくある話の一つという印象でしたが、l実際に作品を見てみると、オリジナル版とはまた違った形で風刺が効いており、結構楽しめました。もちろんアクションシーンも迫力あるものになってますし、是非劇場で見ていただきたい作品です。

公式サイト
http://www.robocop-movie.jp/

オリジナル版


ジョゼ・パジーリャ監督作品

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posted by 支配人見習い1号 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 (ラ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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