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2015年10月17日

キングスマン

今日は『キングスマン』についてです。

平凡な高校生と幼いころから父親によってヒーローとして活動すべく訓練されてきた少女が手を組み悪と戦う痛快アクション『キック・アス』。その原作者マーク・ミラーと監督のマシュー・ヴォーンが再びタッグを組んで放つ最新作。

今回はイギリスを舞台に、不良少年がアーサー王と円卓の騎士の名前からとったコードネームで呼ばれるスパイたちが所属する組織、通称「キングスマン」にスカウトされ、スパイとして、そして一人前の大人として成長していく物語となっています。誰もが持っている、今の状況を抜け出したいとか、自分がヒーローになれたら、という中二病的妄想(笑)を見事に映像化しています。

『キック・アス』の舞台がアメリカだったのに対し、今回は原作者と監督の母国イギリスが舞台。そのためか、母国に対する批判的な視点が描かれているのが印象的でした。例えば、主人公エグジーが、初めてハリーと会うシーンで「金さえあれば自分も大学に行ってそんなスーツが着られるようになれたんだ」と悔しさをぶつけたりとか、いざスパイの訓練に参加するとみんな名門大学出身の金持ちばっかりだったりとか。イギリスの根強い階級社会の壁の高さといったものを実感させられた気がします。

しかし、厳しい訓練の中で金持ちのボンボンはどんどん脱落。対照的に持ち前のガッツと頭の回転の速さで訓練を乗り切る主人公の姿を通して、人間の価値を決めるのは生まれ育ちではないということが描かれており、この映画のテーマといっていい、ハリーがチンピラをぶっ倒すために、パブのドアにカギをかける時に言う台詞「マナーが人間を作る」につながってるわけですね。

随所に見られる『007』シリーズに対するオマージュも楽しい。いかにもスパイ映画らしい最新のガジェットを駆使して敵と戦う主人公たちの姿は、かつての007シリーズを彷彿とさせつつ、21世紀らしい、より洗練された物になってます。エグジーとスウェーデン王女とのやり取りも、まさに「007あるある」をより過激した感じだし。それにしてもあんなネタに使われて、スウェーデンの人は怒らないんでしょうか(笑)。と同時にダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最近のシリーズに対する批判的なコメントもあって、ハリーがリッチモンドと会話するときに「最近のスパイ物はシリアスすぎてつまらない」なんていったりするのが笑えます。ほんと、マーク・ミラーとマシュー・ヴォーンの二人は昔の『007』シリーズが好きなんでしょう。

もちろんアクションの醍醐味も満載。極右の人間が集まるアメリカ南部の教会でハリーがたった一人で数十人の信者を皆殺しにしていくシーンや、足にナイフがついた女殺し屋ガゼルとエグジーの一騎打ちなどなど、スピード感満点で瞬きしている間もないくらいでした。

今回も『キック・アス』に勝るとも劣らない、アクションエンターテインメントの快作でした。早速制作が決定した続編も今から楽しみです。

公式サイト
http://kingsman-movie.jp/

原作、サントラ(CD版、MP3版)

マシュー・ボーン監督作品

Amazonインスタントビデオ版

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posted by 支配人見習い1号 at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 (カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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