今日は、「once ダブリンの街角で」を見てきました。
ダブリンの街角でストリートミュージシャンをしている一人の男(グレン・ハンサード)。昼間は誰もが知っているヒット曲を演奏しているが、夜になると自らの心の叫びを歌い上げていたが誰も足を止めるものなどいない。そんなある日、彼の前に花や雑誌を売り歩いているチェコからの移民女性(マルケタ・イルグロヴァ)が現れる。彼女がピアノを弾くことを知った彼はその腕前にほれ込み、一緒に演奏しないかと持ちかける。こうして二人の距離は徐々に近づいてゆくのだが・・・。
当初アメリカではたった2館で上映が始まったにもかかわらず、口コミで人気に火がつき、最終的には140館にまで増加、サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど高い評価を獲得。スピルバーグ監督をして「この小さな映画は、私に今年一番の素晴らしいインスピレーションを与えてくれた」と言わしめたアイルランドの作品です。ちなみに、制作費は日本円でたったの1800万円という、考えられないくらいの低予算。
奇をてらうことのないシンプルなストーリーで一組の男女が心の絆を深め合う姿を優しく温かな視点で描いています。二人の微妙な距離感が見ていてもどかしくもあり、微笑ましくもあり。切なくも希望に満ち溢れたラストシーンには胸が熱くなりました。
そして、この2人を結びつける重要な役割を演じているのが歌。作中には、BGMというものはないのですが、登場人物が自らの心中を歌にして語るといった形式で、じっくりとココロに染み渡るバラードから思わず足でリズムをとってしまうロックサウンドまで、さまざまな楽曲が使われていて、踊りのないちょっとしたミュージカルといった感じ。特に、自分たちでアルバムを作ろうとレコーディングをするシーンはもう文句のつけようがないほどかっこよく仕上がっています。アメリカではサントラがサウンドトラック売り上げの第2位になったというのもうなずけます。
大作映画に疲れたココロにじんわりと染み渡る愛すべき小品。お近くの劇場で上映されていたら、ぜひとも見ていただきたい作品です。
2月25日追記:アカデミー賞歌曲賞受賞!
公式サイト
http://www.oncethemovie.jp/
サウンドトラック
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